"Take-It-Easy" English -気楽に英語学習-

ワールドトークで英会話講師をしているKoharuです!

Diary: Feeling Down

※英語での日記です。下記に日本語訳を(なるべくそのまま)載せています。

 

Hello everyone.

I know I haven't been actively working on Worldtalk recently, but I am living.

 

This time of the season, almost every year, is a rough time for me.

I always get sick at the very end of the year to new year,

and can't get rid of that sad, bad feeling even after Feburary.

I tried to find out why, and I came up with couple of conclusions.

 

One, my grandmother past away 5 years ago on the new year's day.

That was really shocking for us. It was so sudden.

I still remember her voice, smell, and smile, which are pretty sad to remember.

 

Two, the atmosphere of the end-of-the-year and new-year-coming 

is quite a pressure for me.

It makes me feel like I have to finish something and start a new thing,

or get rid of all the "bads" and welcome the brand new year.

Also the family gathering custom is somewhat uncomfortable too.

 

Three, the recent Covid19 news and the Russia's invasion on Ukraine was powerful.

Covid19, I think I'm geeting used to it, and now I know how to handle it.

But the sudden invasion on Ukraine was just simply shocking and sad.

I have a Russian friend and an Ukrainian friend both from high school in US.

They both are smart, beautiful, and amzing people and I love them both.

They were exchange students and stayed at the same host family's for a year,

which made them like real sisters.

It is quite sad that their home countries are fighting against each other now.

I know they are still good friends and so am I,

but this is just NOT the topic we want to talk about.

 

With these situations plus myself starting a new job (at the Covid19 Vaccine place),

I think it was too much to handle at once and I needed some time.

Now it's March and hopefully things are going in a good direction.

But I still have this confusing feeling inside that I cannot get rid of,

so I am still trying to find a way out.

 

***************

 

みなさん、こんにちは。

ワールドトークではあまり活動的にしていませんが、生きてますよ。

 

この時期は、ほぼ毎年、私にとって辛い時期です。

いつも年末からお正月にかけて体調を崩し、

2月になっても落ち込んだ、悲しい気分から抜け出せないでいます。

どうしてだろうと考えて、いくつかの結論にぶつかりました。

 

一つは、5年前の元日に祖母がなくなったこと。

私達にとってすごくショッキングなことでした。あまりに突然でした。

今でも祖母の声、匂い、笑顔を覚えています。結構悲しいことです。

 

二つ目は、年末年始の空気感がプレッシャーに感じてしまうこと。

何かを終わらせて、新しいことを始めなきゃならないような感覚や、

悪いことを脱ぎ捨てて、新しい年を迎えなければならない感じ。

それから、家族が一斉に集まる感じも居心地が悪いです。

 

三つ目は、最近のコロナ状況やロシアのウクライナ侵攻のニュースは大きかったです。

コロナに関しては、付き合い方がわかってきた部分があります。

でも、ロシアの突然なウクライナ侵攻はただショッキングで悲しいものでした。

私にはアメリカの高校時代に会ったロシア人とウクライナ人の友人がいます。

二人とも賢くて、美しくて、素晴らしい人で、大好きな二人です。

彼女たちは交換留学生で、一年間同じホストファミリーの元で暮らしていて、

本物の姉妹のように仲良しでした。

今、二人の母国が戦い合っていることが、とても悲しいです。

彼女たちが今も良き友人で、私もそうなのはわかっていますが、

話題にしたいような内容ではありません。

 

こういった状況と、新しく始めた仕事(ワクチン接種会場)で

一度に解決するには大変すぎて、時間が必要でした。

3月になって、これからいい方向へ進んでいけばと思っていますが、

まだ混乱した気持ちが拭いきれないので、

抜け出す道を探そうと思っています。

 

**My Ukrainian friend is safe (ウクライナ人の友人は安否がわかっています)

Happy New Year

あけましておめでとうございます!

皆様、良い年越しを迎えられたでしょうか?

私は大掃除を頑張りました。

レンジフードやお風呂の換気扇掃除をしたら吸いが違ってびっくりです!笑

 

2021年はまだまだコロナ禍で気持ちも沈む一年でしたが

2022年こそ良い年になりますように。

 

さて、初詣に行ってまいりました。

こう見えて寺社仏閣が大好きで、御朱印帳2冊目だったりします。

なので毎年新しい神社を開拓するのが好きです。

今年は『越谷香取神社』にお参りしてきました。

そして頂いた御朱印のファンキーさに驚きました!笑

 

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狛犬というよりシーサー…

飼い亀の亀太くんの味のあるイラスト…

こんなにカラフルな御朱印は初めて!!

年始からテンションの上がることがあるのは嬉しいですね

 

ちなみに「ハイテンション」は和製英語です。

テンションは、物に圧力や力がかかっている状態を表す言葉です。

気分に使うことがではないのでNG。

HyperExcitedを使うようにしましょう!

 

無理やり英語を混ぜ込みましたが(笑)

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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12月】HanukkahとKwanzaaってなに?

お久しぶりです!

何かとイベントの多いこの時期。

今日は意外と知らない12月のイベント(Hanukkah & Kwanzaa)について。

 

みなさんは Merry ChristmasHappy Holidays のどちらをよく耳にしますか?

やっぱりMerry Christmasでしょうか?

実は海外では、2つをセットにして言うことが多いです。

それは宗教や習慣の違いがあるから。

お互いに多様性を尊重するという点で、両方を使うことが多いんです。

 

クリスマスは、イエス・キリストの誕生日です。

その前夜祭としてクリスマスイヴがあります。

キリスト教徒にとってはいちばん大切な日です。

 

同じ時期(毎年日にちが前後します)に、

ハヌカというユダヤ教徒の大切な祝日もあります。

こちらは紀元前にギリシアから追放されたユダヤ人が反乱を起こし、

エルサレムを奪還したことが由来しています。

当時、一滴の油が8日もの間火を灯したことから、

ハヌカは8日間お祝いする長い祝日です。

その際、画像のような蝋台を使い、一日ずつロウソクに火を灯していきます。

(真ん中は火種なのでずっとついてます)

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横にあるスイーツは伝統的なハヌカのお菓子で『スフガニア』と言います。

ドーナツみたいな、揚げたお菓子です。

アメリカには多くのユダヤ教徒がいるので、

クリスマスに次いでお祝いされる祝日です。

 

そして、ハヌカの後に始まるのが、

アフリカ人系アメリカ人のお祝い、クワンザです。

ご存知の通り、アメリカにはアフリカ系をルーツとしたアメリカ人が多く、

彼らはアフリカ系アメリカ人であることを誇りに思うお祭りを祝います。

彼らもキリスト教徒なので、クリスマスも祝いますが、

その後夜祭的に1月1日までをクワンザとしてお祝いします。

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彼らもハヌカと同じような蝋台(キナラ)を使います。

ロウソクの色はアフリカを象徴とする、赤・黒・緑。

そしてトウモロコシや果物でお祝いするのが伝統です。

 

 

いかがだったでしょう?

多民族国家アメリカならではのHappy Holidayな習慣を知ると面白いですよね!

日本でも民族の多様化が進んでいますし、

これから一般的になるかもしれませんね!

 

年末年始もレッスン予定です↓

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TOEICのおすすめ勉強法

お久しぶりです、サボってましたKoharuです!

急に秋めいてきましたねぇ。

海外では、春の訪れを祝うので "Spring has come!!"

って言いますけど、私は食欲の秋派なので"Autumn has come!!"な気分です。

 

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それはさておき。

大学生以上になると「TOEICを受けるのですが、難しくて…

というご相談を、よく受けます。

英検を受けてきた人からしたら、TOEICは遥かに難しいです。

なにせ英検は日本国内だけ、TOEICは全世界共通ですからね。

レベルが違うってことですね。

それを突然受けようとしても、

長文の長さにびっくり、リスニングの長さにびっくり…

脳がびっくりで受け付けてくれないと思います。

 

さらに、TOEICは公式以外は過去問や対策本がなく、

溢れているのは「攻略本」や「How to本」ばかりです。

それがTOEICを勉強しにくくさせている原因の一つ。

また、英検との大きな違いは、点数の的が絞れないことにもあります。

英検は級で分かれているので「2級を受験するならこのレベル」と

ターゲットを絞って勉強しやすいですが、

TOEICは0点〜満点まで、合否のないテストなので

自分の目指すスコアの的が絞れず、効率的な勉強がしにくい試験です。

 

じゃあどうしたらいいのか。

私は「英検に換算して勉強してみてください」とお伝えしています。

例えば、TOEICで650目標なら英検2級、800目標なら準1級を勉強すればOK!

(リーディングもリスニングも、両方これでいける!)

TOEICを受けるような方なら、3級程度まではだいたい理解できるはず。

なのでTOEICの過去問で、めちゃくちゃイージーな問題なんて勉強の必要なし。

それより、自分が「ちょっと難しいけど挫折しないレベル」の問題を解くことが

最もベストな、効率的な勉強法です。

 

しかし先程述べたように、TOEICの勉強は絞れなくてやりにくい。

だから、その丁度いいレベルを英検で勉強するんです!

無駄な勉強はせず、自分に必要なレベルだけを吸収する。

それ以上も、それ以下も切り捨てるという方法です。

難しすぎる問題はスルー、簡単すぎるのもスルー。

削ぎ落として、短期間で必要なものだけ身につけましょう。

 

ちなみに、私が英検での勉強法を推す理由はもう一つ。

過去3回分の過去問が無料で公式サイトに掲載されてます!(太っ腹ー!)

試験内容・過去問 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

リスニング音源もスクリプトも公開してくれてるよ♪

勉強もお得が嬉しいですよね!

 

 

もちろん、私との勉強も楽しいですよ(笑)

より詳しく聞きたい方は、ぜひご相談ください!

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英単語は絵で覚えるのがトク!

今回は英語学習の基本についてです。

 

英語を勉強しよう!と思ったとき、参考書を手にする方は多いと思います。

そして、単語を覚えるときは、そこに書かれた日本語訳で暗記すると思います

しかし、実はこれが大きな罠

なぜなら、

 各語の90%以上を理解しようとする場合、フランス語なら約2000語、英語なら3000語、ドイツ語なら約5000語、日本語なら10000語が必要と言われている

 つまり、日本語では使われている語彙が

英語やフランス語では使われていない/存在しないことがあるのです。

英語〇〇=日本語✕✕ と覚えてしまうと、

英語〇〇=日本語△△ なことがあるんです。

(これ伝わるかな?)

 

ちなみに、先日『INSIDER』が発表した

英語を母国語とする人にとって難しい言語ランキング」が発表されました。

 

日本語が『最難関』であるという結果でした。

しかも、同じカテゴリー(ランク)になっている言語は他にはなく、

文字通り日本語が『最難関』なトップ1だそうです。

その日本語を使ってる私達ってすごい!(拍手!)

 

日本語が難しいとされる理由の一つは語彙が豊富なこと。

限定されたシーンでしか使わない言葉がたくさんあるんです。

でも、英語は上の数字でもわかるように、語彙は少なめ。

つまり同じ単語で補う言葉が日本語より多いってことですね。

 

 

例えば、名詞と動詞で違う意味の単語。

簡単な Store=店 でも、動詞だと Store=保管する になります。

一見すると『2つ覚えなきゃいけない!』と感じてしまいますが、

イメージを膨らませて、感覚(Feeling)で覚えてしまうと結構簡単!

例文)コンビニでは売り切れないようにバックヤードで在庫を保管している

コンビニというお店、在庫を保管するという動詞。

この文章で覚えてしまえば、イメージで、一瞬で2つの意味をカバーできます。

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イメージを広げて単語を一枚の絵のように覚えると、

脳内でも同じところに保存されるので、思い出すときも一緒に引き出されます。

同じ単語で別の意味を持つものでも覚えやすく、思い出しやすいです。

 

他にも、Puzzleという単語。

これはゲームのパズルでもあれば、動詞の場合は混乱するという意味も持ちます。

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その場合、↑の絵のように

パズルをしていたら、わからなくて混乱した。

という絵として脳内にインプットしてしまえば楽に覚えられます。

 

単語の勉強では、一つの意味ごとで覚えてしまいがちですが、

1単語につき複数の意味を同時に覚えてしまえば、後々楽になります。

だから単語帳だけでなく、辞書で調べながら覚えるのがおすすめです!

Googleで単語を調べると複数の意味が一気にでてくるのでそれでも◎

英語の特徴を掴んで、楽に英単語をマスターしましょう♪

 

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違う使い方をする単語【スラング編】

"You are gay."

こう言われたとき、英語圏では受け取り方が2つあります。

「君はゲイだね」(同性愛者なんだね)

「お前、超キモいな」

この2つです。

まったく別物ですよね!

 

こんな感じで、普通の単語がスラング(砕けた話し言葉では

全然違った意味で使われることがあるので、今回はいくつかご紹介します。

 

まず、先程の"gay"ですが、当然ゲイの人をキモいと言っているのではなく、

色々と転じて「キモい、バカで陽気」というような意味で使われるようになりました。

日本語の「ヤバイ」が色んな場面で使われるのと同じ感覚です。

例えば、友人同士で"That's so gay!"と笑い合っていれば、

「それ超おもしろいじゃん!」みたいな意味にもなります。

結局は使っている場面や空気次第ですね。

 

他にもよく使われるのが"hot"という単語。

日本では「暑い、熱い」という意味でしか習わないと思いますが、

人に対して使うと、「めっちゃセクシー、超イケメン」になります。

例えば"He is so hot!"なら、「彼めっちゃイケメン!」と言う意味に。

女性に使うと、少し下心のある、セクシー的な意味合いになります。

なので、"I'm so hot!"って言うときは気をつけてくださいね(笑)

 

まだまだ他にもありますが、今回はこの2つを紹介しました!

仲の良い相手とは、ぜひスラングも使ってみてくださいね♪

 

 

今月まだまだ空いてます↓

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【番外編】逃げ出したいあなたへ

今回は番外編です。

英語は出てきませんのでご了承ください。

 

夏休み明けが迫るなか、心がそわそわ、ざわざわしている人もいると思います。

休み明けは気分が憂鬱になるものですが、それだけじゃないっていう人もいるはず。

 

9月1日は、学生の自殺者数が1年で最も多い日です。

私も「死ぬほど辛いなら逃げて」と伝えたいです。

 

アメリカで過ごした幼少期は、幸い大した差別もなく平和でした。

大変だったのは日本に帰国した小4〜中2の間の4年間。

私が転入した学校は、一般学級は幼稚園・小学校からお受験してくるような国立で

家柄が良かったりお金持ちだったりしたので、

とても普通にいじめのある学校でした。

先生も「うちはエリート校だ」と言い、私のように帰国子女というだけで

転入して来た生徒は「地元に通えないようなバカだから入れたんだぞ」と言われました。

そういった環境だったので、生徒たちの間にも格差があり、

また学年の中でもクラスごとに格差があり、優越を常につけられていました。

 

私のクラスは帰国子女だけの少人数クラスで、最大でも12人だけでしたが

常にいじめがあって、どっちサイドについただの、次は誰を狙うだの

そんな話が小さなクラスの中でもひそひそと行われていました。

最初はいじめられている子をかばっていただけだったのが、

次第に自分に矛先が向けられるようになり、モノを隠されたり、

ありもしないような噂を流されたり、のけものにされたり…。

耐えかねて学校に行きたくないと思うようになりました。

 

「行きたくない」と言うと、当然親には「なんで?」と聞かれました。

でも、いじめられてるから、なんて言えませんでした。

学校に電話されるんじゃないか。

みんなにチクったと言われてエスカレートするんじゃないか。

想像すると怖くて言えず、ただ「行きたくない」と言い張りました。

玄関で吐いてしまうこともありました。

過呼吸を起こして全身が痺れることも何度もありました。

そんな私に親は「あんたが学校に行かないと近所の人に恥ずかしい」と言われ、

子供ながらに、私の親は助けてくれない、わかってくれないと絶望しました。

と同時に、親にそんな思いをさせている自分にも腹が立ちました。

 

どうしていじめられるようになったのか、どんなに考えてもわかりません。

いじめが良くないことだと思ったから、かばっただけなのに。

最初にいじめられていた子も、去年まではみんな仲が良かったのに。

悪いことをしたわけでも、目立っていたわけでもないのに。

「いじめは良くないよ」と言ってしまった自分が間違いだったのか。

色々考えたけど、やっぱりわからなくて、

わからないからこそ親にも先生にも話せないでいました。

 

そのままなんとなく小学校を卒業したものの、

隣接した中学校へ進学したので、状況はあまり変わらないまま。

最初にいじめられていた子は、中学は別のところを希望し、離れていきました。

その後、その子と連絡が取れることはありませんでした。

中学生になってから、その環境の変化や、新しく受験してきた生徒の影響もあり、

緊張や不安を日常的に感じるようになりました。

その頃、初めてパニック発作に襲われました。

 

電車通学だった私は、いつもの電車の中で

突然の動悸と不安と過呼吸に襲われ、周りの大人に助けを求めることもできず、

死にそうな思いで次の停車駅までこらえてました。

ホームのベンチで休むと、何事もなかったかのように落ち着いて、

まるで悪い夢でも見ていたかのようでした。

冷静になってから公衆電話で親に電話をし、折り返して下り電車に乗り換えて

地元の駅のベンチで親の迎えを待っていました。

隣におばさんが腰をかけた瞬間に、またさっきの感覚が戻ってきて

ひどい過呼吸と苦しさと恐怖と恥ずかしさとでめまいを起こしました。

おばさんが気を使って交番にお巡りさんを呼びに言ってくれましたが、

「気にしないでください!ほおっておいてください!」と何度も叫んでしまいました。

結局、救急車を呼ばれて、親の車が見えてきたところで乗せられて

そのまま総合病院に救急搬送されました。

 

処置室に運び込まれて、指に心拍数の器具をはめられ、

点滴を打たれながら、茶色の紙袋で口を覆われて「ゆっくり呼吸してねー」と

看護師さんに声をかけられながら、

とんでもないことになってしまった。

あと少し我慢できていれば大丈夫だったのに。

また親に迷惑をかけてしまった。

そんなことばかり考えていました。

 

病室に移されて、母親と対面したときには、

どうにも恥ずかしいのと、申し訳のない気持ちでいっぱいでした。

「なんだったの、どうしたの」と聞かれても答えられなかったし、

またパニック障害なんて名前も知られていなかった時代で、診断もつきませんでした。

そのうちに学校でも、電車でも、塾でも、家にいても発作を起こすようになりました。

大人になって聞いた話ですが、当時処方されていた薬はただの胃薬で

「娘さんはきっと心配性なだけだから」と、私は騙されて飲まされていたそうです。

 

中学2年のとき、アメリカに戻ることが決まり、家族で日本を離れました。

その頃に随分落ち着いていたのですが、

17歳のとき、フランス語の授業中に発作を起こしたことがきっかけで、

学校を半年間休学して、休養に入りました。

そこで初めて「あなたはパニック障害という病気だよ」と診断されました。

変な性格じゃないよ、きちんと薬があって治せるんだよ。

そう言われたときに、なんだかとてもほっとしたような、

でも残念なような、複雑な気持ちになりました。

 

母は昔の考え方をする人で「心が弱いだけ」と言い張り、病気を認めませんでした。

でも父は「今のうちに治しなさい、アメリカの方が精神医学は進んでるから」と

会社の合間に病院に連れて行ったくれたり、母を説得してくれたり、

いいカウンセラーさんを探してくれたりしました。

 

私が学校を休んだことで、年の離れた英語の苦手な弟は

「どうしてお姉ちゃんだけ休めるの!」と両親を困らせたりもしました。

そのことで両親が喧嘩をするようになり、家族が崩壊しかけていたとき、

「全部の原因は私なんだ」と考えるようになりました。

その頃から、とにかく死にたい、消えてしまいたいと考えるようになり、

自傷行為を繰り返していました。

 

何度も何度も自分を痛めつけて、両親とも衝突して、

薬の副作用に悩んで、学校への恐怖心とも戦って。

そうして過ごした半年間は地獄のようでした。

それでもお医者さんやカウンセラーさんは、いつでも私の話を聞いてくれて、

「大丈夫、あなたは間違っていない。変でもない。」と肯定してくれて、

不安になったときの対処法や、心の落ち着かせ方を教えてくれました。

そして何より、当時の友人や彼氏が支えてくれました。

親に話せないことも、友人や彼氏には話せて、等身大でいられて、

同じ目線で受け止めてもらえたことが、とても励みになりました。

 

半年後、学校に戻るときにも、学校側が逃げ場を設けてくれたり、

とても理解があったことにも助けられました。

演劇部のみんなや、その部室も、私には特別な場所でした。

徐々に復学し、残りの2年間は私の人生で一番楽しかった思い出です。

「あなたはここにいていいんだよ。」

そうやってみんなが受け入れてくれたことが、すごく助けになりました。

 

高校卒業後は、「自立できないとだめなんだ」と思い、

東京の大学を受験し、単身で日本に帰国しました。

一人暮らしは大変でしたが、誰にも迷惑をかけない環境が好きでした。

17歳で診断を受けてからずっと薬を服用していますが、

それでも症状に波があり、悪くなるとバイトも学校もサークルも行けなくなりました。

4年で卒業できず、留年を決めた矢先、

ついに一歩も電車に乗れなくなりました。

過呼吸とめまいと吐き気をこらえ、ふらふらで家に帰っては号泣しました。

23歳を過ぎてもまったく自立できない、弱くて情けない気持ちでした。

結局、私は限界を感じ、親に相談した上で大学を中退しました。

 

先生にも、親にも、友人にも

「復学できそうなら戻ってこい」と言われたけど、もう限界でした。

頑張ることを、もう諦めたくて仕方なかったです。

当然バイトもできず、全面的に親に経済的支援をしてもらい、

食事も受け付けなくなり、病院でビタミン注射を打ってもらいながら過ごしました。

それでも祖母のいる地元に戻るのは、迷惑をかけることは、とても嫌で

わがままを言って一人暮らしを継続しました。

 

その頃に、ワールドトークを紹介され、

自宅にいながら少しでもお金を稼ぐ方法を見つけたことで気が楽になっていきました。

そして夫と結婚し、それが親孝行にもなり、

更に一度流産してしまったことで、

せっかくの人生をがんばってみようと思えるようになりました。

 

 

私は現在31歳ですが、逃げることの多い人生でした。

学校から、家族から、病気から、何度も何度も逃げました。

でも、逃げてきて良かった、と今では思えています。

苦しいことや辛いことから逃げてきたから、今の私がいます。

 

もちろん、自分の嫌なところはたくさんあります。

生活もそれほど豊かではないです。

お金持ちじゃないし、偉くもないし、しんどいこともあります。

むしろ上手くいかないことばかりで、今も病気は抱えたままです。

でも、家族や友人やペットとの小さな幸せがあります。

仕事をするなかでの小さな喜びも感じます。

これを味わえているのは、色んなことから逃げられたからだと思います。

 

逃げるなという人もいるけど、決めるのは自分です。

辛かったら逃げて良いんです。

それもまた選択肢です。

逃げることだって勇気がいるんです。

簡単でもないし、ずるくもないです。

その先にまた違った未来があります。

たくさん考えて、たくさんがんばってきた自分を褒めてください。

そしてお休みさせてあげてください。

力を蓄えたら、きっとまた動けるようになります。

その時までゆっくり休んでください。

逃げても良いことを、忘れないでください。