現代英語の父<シェイクスピア>
英語はまだ比較的新しい言語だということをご存知でしたか?
家語という言語は、複数の言語を混ぜたものです。
多くのヨーロッパの言語を合わせ、削ぎ落としたものが『英語』なのです。
では、今、私達が話している現代英語はどこから始まったのか―
その生みの親は、私が愛してやまない、
イギリスの偉大な劇作家、ウィリアム・シェイクスピアだと言われています。
シェイクスピアといえば『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』 など
劇作家として有名ですが、実は英文学史において最も重要な人物とも言われ、
近代英語の初期を学ぶ上で欠かせない人物でもあります。
日本でも中学・高校で古典や古文を習うと思いますが、
高校で彼の作品を読むのは必修であり、
そこから英語の歴史、現代英語の始まりを学びます。
私は、アメリカ現地の高校でシェイクスピアの『ハムレット』を読んで
その詩的な書き方(blank verse)に惚れて、
そのまま大学でも彼の研究をし、論文にしたほどです。
古典的な表現ではあるものの、そのリズムや言葉の流れは
今の時代でも美しいと感じられるものばかりです。
現代人が簡単に理解できる英語の形式にはなっていなかったと言われてます。
日本語の中に中国語や韓国語が混じってるような感じでしょうか。
しかし、口語ではシェイクスピアの時代にはすでに
私達でもわかるような言語に変化していたと言われます。
その口語英語を用いて執筆し、作劇したのがシェイクスピアの偉業なのです。
それまで、物語や文献はあくまで『書き言葉』であることが前提でした。
堅苦しい音場を、セリフを多様する劇では取っ払って表現することができます。
口語が文面に残り、現代に繋がっていったということです。
それが今日の『英語』の元になったとされています。
とはいえ、シェイクスピアの原文は簡単に読み解くことはできません。
彼の作品の本では、見開き左ページが原文、右ページが注釈や訳になっており、
読みやすくなっているものがあります。
脚本であること、ト書きとセリフが混ざっていることから
少々読みにくいですが、興味のある人は覗いてみてください。
当時の英語と今の英語の違い、そして繋がりを感じられると思います。
シェイクスピアについて語るのも大歓迎です!⇓